宮崎玲奈

演出・振付・出演

劇作家・演出家・演劇カンパニームニ主宰。1996年高知県生まれ。第11回せんがわ劇場演劇コンクールにて、『真昼森を抜ける』で演出家賞受賞。大学卒業制作の『須磨浦旅行譚』が令和元年度北海道戯曲賞最終候補。『ことばにない』で第1回日本みどりのゆび舞台芸術賞HOPE賞。俳句(宮﨑莉々香)、小説など他ジャンルの創作にも意欲的に取り組む。


「トリオの踊り」

 2023年3月、伊東にオフィスマウンテンのワークショップを受けに行った。ちょうど『ことばにない』後編の執筆をしていて、作品をどのように演出すれば良いのかと悩んでいた頃だった。そこから今回の参加にいたった。舞台に立った経験もほとんどないので、時間が掛かると思います、と太一さんに言うと、ゆっくりじっくりやっていくから大丈夫だよ、と言われた。桜が咲いて、長袖を着ていた頃から稽古を続けている。

 演劇の演出とされているような「〜してください」という演出を受け、それを繰り返し再現するといった作業があるかと思う。自分の作品の演出をしていても、俳優として創作をしていても、ある指示を受けて再現するということにわたしはあまり興味を持てない。わたしの体や頭は戯曲を再現するためにあるものではないから。加えて、「〜してください」と言われてもうまくできないということもある。けれど、自分の頭と体で振付を考えたり、他の人の姿を見て振付を取り入れていく、自分のいい状態を再現できるようにする、これはとっても難しいけれど、楽しいし、やりたいことだ。いい状態をつくるってことについて考える。

 外部の作品に参加すること、日常の体を具に観察する、自分の体を大切にすることをこれまでほとんどしてこなかったけれど、4月からはじめてそれらをやってみて、いる。わたしにとって「トリオの踊り」は自分の頭と体である/でしかないことを扱って作品を作る、ということができる稀有な場。上演に立ち合う方とも同じように空間や体を共有していきたいです。


【出演日】

10/19(土) 19:30  伊藤浩志・宮崎玲奈・山縣太一

10/23(水) 19:30  たくみちゃん・宮崎玲奈・横田僚平

10/26(土) 19:30  岡田勇人・宮﨑輝・宮崎玲奈


『トリオの踊り』公演情報

0コメント

  • 1000 / 1000